コロナ禍での学生生活 福島大学で卒業式 復興を学んだ卒業生が恩返しへ向けて一歩 (24/03/25 18:45)

福島大学では、1023人が卒業を迎えた。原発事故による避難の経験をもとに、新たな道へ進む卒業生もいる。

<コロナ禍での学生生活>
笑顔が溢れた3月25日の福島大学。大学院生を含む1023人が門出の日を迎えた。
大学4年生が入学したのは…新型コロナの感染が急拡大した2020年。入学式は中止され、講義はオンラインで行われた。
新型コロナに伴う制限を受けたが、通常の形で卒業を迎えられ喜びもひとしおだ。
卒業生は「最初コロナで学校来れなかったので、短い間にはなってしまったが、楽しかった。こうして友達が出来て、最初は不安だったが結果的に楽しい大学生活だった」と振り返る。

<復興を学んだ卒業生>
友人と記念写真を撮っていたのは澤上美羽さん。震災当時、福島県双葉町に住んでいた澤上さんは、いわき市に避難した。
故郷・双葉町の現状を目にし、福島県内で復興に携わりたいと福島大学に進学。大学で復興について学ぶなかで、避難生活を支えてくれた人への感謝の思いが募っていったという。
自分は「周りに恵まれて生きてきた」と話す澤上さん。今度は、自分が支援をする番と考え、いわき市役所に就職する。
「双葉町から避難してきた方々もいわき市に多くいるので、皆さんのために働きたいという気持ちがあります」と話してくれた。

それぞれの決意や希望を胸に、就職や進学など新たな一歩を踏み出す。

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