サクラの木を見つめる「福島虫の会」の吉井重幸さんは、ある「痕跡」を確認していた。
「ブラックライトをあてると、卵を産みつけていると蛍光に反応して白く光る」と話し探していたのは、特定外来生物に指定されている「クビアカツヤカミキリ」のの痕跡。
「ブラックライトをあてると、卵を産みつけていると蛍光に反応して白く光る」と話し探していたのは、特定外来生物に指定されている「クビアカツヤカミキリ」のの痕跡。
「クビアカツヤカミキリ」は、サクラやモモなどバラ科の植物を好んで卵を産む虫で、ふ化した幼虫が木の中を食い荒らして枯れさせてしまう。
中国やモンゴルに生息していたが、10年ほど前から国内でも被害を確認。栃木県ではモモの木が穴だらけになってしまう被害も発生していて「果樹王国・ふくしま」の農業への影響も心配される。
福島虫の会・副会長の吉井重幸さんは「極端な話、今年 福島県内のどこかで見つかるのではないか」と話し警戒している。
福島県内では別のカミキリムシの被害で、街路樹を伐採するケースも出てきていて、まさにいま咲き誇っている美しいサクラが今後見られなくなってしまう懸念もあるという。
大切なのは早期発見。吉井さんは「広く周知徹底、こういったのがいるというのを意識づけしてもらえれば、見つける目も多くなる。そういったものは、すぐに見つかるのでは」と話す。
福島県は2024年度中にも「クビアカツヤカミキリ」の警戒エリアの設定や、見回り体制など計画を策定する予定。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。