「復興牧場」の整備が計画されている浪江町棚塩地区で、工事の安全祈願祭が行われた。
浪江町の吉田栄光町長が「震災後はこの畜産業の再開が、我々当町の大きな道しるべと考えております」と話す「復興牧場」
面積は25ヘクタール、約2000頭の牛を飼育し、年間で1万3000トンの生乳を生産する計画だ。牧場内には酪農技術の研究機関も整備される予定。
福島県酪農業協同組合の組合長・紺野宏さんは「福島県全体の酪農家が減っているので、それの下支えになれればいいなと思う」と話す。
震災前まで浪江町内で酪農を営んでいた紺野宏さんは、現在 福島県酪農業協同組合の組合長を務めている。紺野さんが注目するのは、復興牧場で行われる「耕畜連携」
「耕畜連携」とは、畜産農家が生産する堆肥を農地の土づくりに利用してエサになる作物を育てる循環型農業。
原発事故後の除染で、やせてしまった農地の再生につながると期待されている。
紺野さんは「除染の後で、地力が低下していた田畑が点在しているので、そこに向けて我々が供給できるものがあれば供給していって、またそこから生産されるものがあればそれも使って、耕畜連携ができれば良い」と話した。
浪江町の「復興牧場」は、2026年度の開業を目指している。
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