<最低賃金に街の声>
50代会社員男性:「物価も色々と上がってきてる中で、給料があがらないとね生活苦しくなるので。家内がパートしてるので上げてくれるのはありがたい話だなと」
専門学生女性:「今ちょうどアルバイトやってなくて、前のバイト先もちょっと賃金の関係でやめてしまったんですけど、上がったので今から始めようかなと思ってるんですけど。結構55円って大きいかなと思って、頑張ってみようかなって」
一方、こんな声も。
20代主婦:「お給料は増えたけどシフト自体が減らされちゃって、そんなにお給料変わらない、逆に減っちゃったっていう子もいましたね」
また、さらなる引き上げを訴える人も。
女子高校生:「東京の方とかって、もっと高いじゃないですか。時間千円超えたりしてるってきくので羨ましいなって思います」
<経営者は厳しい判断>
一方、厳しい判断を迫られる経営者も・・・
ベルボーイの山寺伸二社長は「(物価の)値上げの方は毎月、もう1年以上、毎月毎月、どんどん上がっていくんですよ。どこまで…止まることがない」と話す。
創業40年、安さと美味しさで親しまれてきた郡山市のベーカリーだが、11月からすべての商品を15円から20円ほど値上げすることを検討している。
最低賃金の引き上げに合わせて11人のパート従業員全員の時給を上げたが、それだけでなく、原材料費や光熱費の高騰が経営を圧迫し、苦渋の決断に至った。
しかし、従業員を守るための「賃上げ」のはずが、一定の所得から保険料負担が増える「年収の壁」を気にして、勤務時間を減らす人もいるという。
山寺社長は「物価が上がる前の生活と同じ生活水準を維持できるには、やっぱりパートさんの所得、多くとれるようなそういう世の中になっていただければ良いなと思います」と話す。
働く人1人1人の生活がしっかり維持できるよう、賃金の改正とあわせた仕組みの構築も求められている。
石破総理は所信表明演説で、最低賃金の全国平均を2020年代に時給1500円に引き上げる方針を掲げた。経済団体からは3年以内の達成を求める声もあり、今後も取り巻く環境が変わる可能性がある。
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