<事故は自宅の駐車場で>
「娘が車にひかれた」…7月16日午後5時前、福島県大玉村に住む2歳の女の子が37歳の母親の運転する車にひかれた。女の子は頭を強く打つなどし、ドクターヘリで病院に運ばれた後死亡した。
近くの住民は「本当に普通の家族。家を建てて幸せの絶頂だったと思う。本当に残念」と話す。
<事故当時の状況>
事故が起きる前、母親は女の子ともう一人の娘を車に乗せて帰宅。外で待っていた家族に子どもたちを預け、買い物に出かけようと車を駐車場から道路に前進させた際にひいたとみられている。
聞き取りに対し母親は「何かに乗り上げて、おかしいと気づいた。娘がいることは分からなかった」などと話しているという。
警察では、母親が運転席からの死角に入った女の子に気づかず、ひいてしまったとみて詳しく調べを進めている。
<死角に隠れてしまう子ども>
今回の事故は、自宅の駐車場で道路に向けて車を前進しようとした際、事故が発生している。運転席から見えない部分「死角」には、注意が必要だ。
子どもに見立てた高さ1メートルのパネルを使った実験では、運転席の右前方に子どもがいると…フロントピラー(屋根を支える柱部分)によって生まれる死角に、身体の小さな子どもはすっかりと隠れてしまった。
続いて、車の後方1メートルでは…バックモニターには、はっきりと映っているが、ルームミラーや目視では確認できず、子どもの姿が完全に隠れてしまった。
車で出かける機会が増えるこれからの時期、正しいチャイルドシートの使用も重要になる。2024年5月には、東京都で2歳児が母親の運転する車の窓にはさまれて、死亡する事故も起きている。予想しにくい子どもの行動にも、細心の注意が必要だ。
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