「しょうゆのフェア、こちらになりますね。ご利用ください、お客様。日本一のしょうゆでございますので、ご利用ください」
福島市の県観光物産館で10月14日まで開催されている「ふくしまの醤油フェア」。
初日から多くのお客が手にしていたのは、全国醤油品評会で入賞したしょうゆのミニボトルセット。買い物客は「お裾分けに(2つ)」と買い求める。
<必死の思いで掴んだ最高賞>
「醸造王国ふくしま」その高い技術力が日本一につながった。
2024年で51回目を迎えた全国醤油品評会の表彰式。出品総数288点の中から、最大5点しか選ばれない最高賞の農林水産大臣賞に輝いたのは、相馬市の山形屋商店。この賞を受賞するのは、今回で3年連続7回目だ。
山形屋商店5代目店主の渡辺和夫さんは「震災後、県外の取引先を全部失って、ドン底から這い上がって、必死の思いで仲間達と一緒に掴んだ日本一だと思っています」と話す。
<過去最多の11銘柄が入賞>
さらに、県内で優秀賞以上を受賞したのは、11の銘柄に上り過去最多を更新!2位の広島県の6銘柄を大きく引き離し、2年連続4回目の日本一を達成した。
福島県醤油醸造協同組合の紅林孝幸理事は「13年前の震災直後からの状況からすると信じられない成果だと思っています。13年間頑張り続けたことに、業界一丸となって評価をして頂けたと思っています」と話した。
<福島のしょうゆ 高評価のヒミツ>
なぜ、福島のしょうゆがこれほどまで高く評価されるようになったのか。その1つに、現在では全国各地に広まった「福島方式」がある。
県内では全国に先駆けて、「生揚醤油(きあげしょうゆ)」と呼ばれるしょうゆの基になるものを1ヵ所で生産する方法を導入。高い品質のしょうゆを安定してつくれるようになっている。
しょうゆと言えば福島!という日も近いかもしれない。
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