<飲酒運転による事故撲滅へ>
「こんばんは福島警察署です。夜間の飲酒検問やっています」
今、福島県内各地で強化されている検問。福島警察署・深谷英史交通一課長は「悲惨な飲酒運転による事故、これを1件でも発生させない、そして運転させないということで、市内の各地におきまして検問の方を実施しています」と話す。
<過去10年で最悪の割合に>
強化の背景にあるのが、2023年過去10年の中で最悪の割合で発生した飲酒運転の事故だ。福島県警察本部交通指導課・佐藤亮介警部は「50件に一件が飲酒運転による事故となります」と話す。飲酒運転、そして悲惨な事故をなくすための戦いが始まっている。
<東北ワースト1位の福島県>
福島県の飲酒運転事故は、最新のデータでは東北でワースト1位、全国でもワースト2位という過去最悪の状況だ。(※2023年9月時点 すべての事故に対する飲酒事故の割合)
4月4日も、喜多方市では酒気帯び運転でひき逃げ事故を起こしたとして76歳の男が逮捕されている。このほかにも、3月には須賀川市の小学校の教頭が送別会の帰りに酒気帯び運転で逮捕されるなど飲酒運転による事故は後を絶たない。
<コロナ禍明けの飲酒状況も要因か>
過去最悪の状況となっている要因は不明だが、一つ注目すべきはコロナ禍明けの動き。外での飲酒代をコロナ禍の時と比べてみると、全国平均が1.8倍に対し、福島市の場合は2.8倍と全国に比べて高くなっている。
これが必ずしも飲酒運転と結びつく訳ではあないが、現状は飲酒の機会が以前よりも多くなっているとはいえる。
酒を飲んだら車を運転しないという、当たり前のことを徹底することが大切だ。
<場所・時間問わず飲酒運転を一掃>
福島県交通指導課の佐藤亮介警部は「大規模な検問を県内一斉でやることもありますし、県内各署でミニ検問をすることもある。いろいろな所でゲリラ的に検問や取り締まりを行い、事故防止を図っている」と話す。
福島県警察本部では各警察署に号令を出し、国道、幹線道路を問わず不規則に検問を行い、昼夜関係なく集中的なパトロールをして飲酒運転を一掃する構え。
福島県警本部では、3月までに80件を検挙していて、酒を提供する飲食店にも協力を呼びかけている。「大丈夫だろうは通用しない」という県警の強いメッセージが窺える。
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