海道屋・山田佳祐さんは「今のところ(影響)はそんなにないですね。逆に福島県産のものを買いに来るお客様が多いので」と話す。
鮮魚店の店長を務める芳賀弘治さん。店頭で消費者と接するなかで、『常磐もの』の安全性を訴えてきた。いちよし商店・芳賀弘治さんは「『嫌だから』っていう人もいないし、『大丈夫ですか』っていう人もいないし、普通に買い物してもらっているので、それが一番かなと思ってるんですけども。やっぱり地の物は美味しいので、皆様に安心ですよって言って、美味しく食べていただきたいなと思いますね」と話す。
しかし、海産物の一部には価格が下がっているものもある。それが今が旬の高級食材「ナマコ」だ。国内で水揚げされた物の大半が中国に輸出されていたため、禁輸措置で大きな影響を受けている。相馬双葉漁協によると、高い時には1キロあたり約2000円で取り引きされていたが、2月26日は300円から800円と半値以下まで落ち込んでいる。
いわき市小名浜の漁師・志賀金三郎さん。「販売のところ行って見て、『あ、きょうも大丈夫なのかな』このまま本当に続いてくれればいいなと、そんなつもりで毎日操業してます」と話す。
国内では目立った風評被害が起きていないことに安堵しているが、東京電力には苦言を呈する。「人為的なミスとか、これから30年続くのにだよ。安全でいま魚も好調に売れたりなんかして、ふるさと納税なんかも協力してもらったりして、今来てる状態なのに」と志賀さんは話す。風評が起きないよう慎重な作業を求めながら、福島の魚を多くの人に届けようとしている。「福島の魚はまだ浸透してないから、そのためにも、PRのためにも頑張って全国的にも、全国の消費者の人に食べてもらいたいなと、これからも頑張っていきたいと思います」と志賀さんは先を見据えた。
福島県漁連は放出を行う『運用』と、処理水を保管する『保全』について、「緊張感を持って臨んでほしい」と要請。国や東京電力の取り組みをしっかり見ていくことにしている。
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