福島第一原発で今年度1回目となる処理水の海洋放出が、4月19日はじまった。
東京電力の担当者:「ALPS処理水測定確認用タンクC群の放水が開始されます」
19日午前11時14分にはじまった処理水の放出、5月7日までに約7800トン、タンク8基ほどの処理水を薄めて海に放出する計画だ。
福島第一原発では、2023年度4回にわたり3万1200トンの処理水を放出していて、東京電力は「放出基準を満たし計画通りに行われている」と総括している。
福島第一原発の構内には、現在1000基あまりのタンクに130万トンを超える処理水が保管されている。
<処理水の放出・今年度の計画>
2023年度は8月から2024年度は4月から始まったという違いはあるが、比較すると、処理水の総量で1.75倍、トリチウムの総量で2.8倍が放出されることになっている。
そもそも、この放出は敷地を圧迫するタンクを空にして、デブリの取り出しなど廃炉に必要なスペースをあけるという目的がある。2024年度は21基の「タンクの解体」にも「着手」する方針だ。
2051年までとされている廃炉の完了に向けて、国と東京電力には安全に、そして確実に廃炉を前に進めてほしい。
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