7日の雨の影響残る福島県 急な大雨で道路が冠水 その時どうする? 車が動かなくなったら?

8月7日に会津地方で降った猛烈な雨の影響が広がっている。
福島県によると、住宅の床下浸水が喜多方市や猪苗代町で合わせて6棟。
下郷町の大内宿へと続く県道・湯野上会津高田線が土砂崩れの影響で上下線通行止めに。再開の見通しはまだ立っていない。
また、磐梯山では、7日の土砂崩れの影響で6つの全ての登山口を閉鎖していて、9日から安全かどうかの確認作業が始まる。

各地で被害をもたらした今回の雨、浮き彫りになったのは“狭いエリア”に、“短時間”に“集中的”に降る特徴だった。

7日視界がかすむほどの激しい雨が降った郡山市。大気が極めて不安定になり1時間に降った雨は45ミリに。雨が勢いよく排水溝に流れ込んでいたが、限界を超えていた。
茶色く濁った水が流れ“川”のようになった郡山市安積町の市道。冠水した道路を車が水しぶきを上げながら次々と通過していた。

7日の雨雲レーダー。
郡山市周辺では、お昼過ぎ頃に雨が降り始めると、その直後には強い雨を示す「紫色」に。直ぐにピークは過ぎ去ったが、このわずか数時間の雨で被害が出た。

7日、車が浸水した郡山市島一丁目の国道4号線。
短時間で降った強い雨を実際に捉えていたのは国土交通省のカメラ。周囲より低く水が溜まりやすい「アンダーパス」を通る車の水しぶきが徐々に大きくなっていく。
そして、カメラを後方に向けると、既に道路は冠水していた。
さらに…水かさは増していき、侵入してきた車が立ち往生。
大きな水しぶきが確認されてから約30分で、通行止めの措置が間に合わなかった。

郡山国道事務所の加藤修管理課長は「多少の雨であれば、ポンプ排水が効きますので、冠水することはないです。(昨日は)もうゲリラ豪雨という、まさに。そういう雨でしたので、とてもちょっとそれには対応できなかったようですね」と話す。
郡山市によると、7日市内で確認された道路冠水は10件に上ったということだ。

<冠水恐れは福島県内117ヵ所>
福島県によると、アンダーパスのように冠水の恐れがある道路は県内117カ所ある。
この中には、7日車が立ち往生した郡山市の国道も含まれている。

<冠水した道路に車が侵入したら?>
JAFによる冠水路の実験動画。車種によっても異なるが、比較的車高の高いSUVでも冠水した道路に入ると…。約10メートルで停止してしまった。
これは、エンジンに水が侵入したことが原因だ。

<万が一車が動かなくなったら?>
JAFによると、命を優先して、まずはエンジンを切りすぐに避難するようにしてください。水位が高くなるほど、ドアは開けにくくなり閉じ込められる危険性が高くなる。ドアも窓もあかない場合は、脱出ハンマーで窓を割って脱出しましょう。

日頃の備えとしては、冠水しやすい道路を確認。冠水した場所があったら入らずに迂回するようにしましょう。

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近のコメント

表示できるコメントはありません。
ページ上部へ戻る