「しあわせの風ふくしま」2026年4月からのふくしまデスティネーションキャンペーン 復興の風感じて 大型観光キャンペーンに期待【福島ニュース】

期間中480万人以上の入込数を目標とする国内最大規模の観光キャンペーンに向けて、9月24日から本格的に準備がスタートした。このキャンペーンの“顔”ともいえるキャッチコピーがお披露目された。

<キャッチコピー発表>
24日発表されたのは、1年半後の2026年の4月から始まるふくしまデスティネーションキャンペーンのキャッチコピー。応募総数3368件から選ばれたのは「しあわせの風ふくしま」。震災から15年が経過し歩みを進める福島の復興の風を、訪れた人に感じてもらいたいという思いが込められている。

<大型観光キャンペーンの準備スタート>
福島県の内堀知事は「福島の宝である美しい自然景観や奥深い歴史・伝統・文化、美味しい食などは元より、地域に眠る資源を磨き上げ福島だからこそできる魅力あふれた旅を提案してまいります」と話した。
24日は実行委員会の立ち上げもあり、国内最大級の観光キャンペーンに向けて、24日から本格的に準備がスタートした。地元の観光関係者や自治体、JRグループが連携したこの大型キャンペーンは2015年にも…。

<ふくしまDCとは?>
「ふくしまデスティネーションキャンペーン」は、2015年にも開催。当時のキャッチコピーは、「福が満開、福のしま。」キャンペーンのテーマは、花、食、そして温泉。観光地では様々な特別企画が用意されたほか…喜多方市では蔵馬車の復活。さらにSLの特別運行も実施。約154万人の観光客がキャンペーンの効果で福島を訪れたほか、経済効果は約295億円と試算されている。

<期待寄せる観光物産館>
デスティネーションキャンペーンの開催に期待を寄せているのが…「半額以下となっておりまーす、ご覧くださーい」福島市にある福島県観光物産館。三連休最終日の9月23日は県の内外から「福島の美味しいもの」を求める人たちで賑わった。
買い物客は「夏は桃でしょ、あとは海産物とかも売ってるからほんとここ便利ですよね」「(福島は)食べ物が美味しいのと(天気が悪く)景色は堪能できなかったが、天気が悪くても山が大きかったり空が広かったりするのが魅力だなと」と話す。

<前回は大きな反響>
前回ディスティネーションキャンペーンが開催された2015年は、前年の1.3倍ほどの人が訪れたこちらの物産館。1人当たりの買い物額も2800円前後から4500円前後に増えたといい、その反響の大きさを鮮明に覚えている。
福島県観光物産館の櫻田武館長は「やっぱりDCキャンペーンの時盛り上がりますよね。特に首都圏、関西圏でも福島のPRしていただいて、そしてドッと福島に観光のお客様いらっしゃってくれるということで、すごい楽しみでしかない」と期待を寄せる。

<新商品開発でラインナップ充実へ>
前回売れ行きが良かった定番の菓子や日本酒に加え、今後は福島の素材にこだわった新商品の開発にも力を入れ、お土産のラインナップを拡大させることにしている。
櫻田館長は「お酒とかしょう油とか味噌とか、やっぱり福島は発酵食品が有名なので、そういうものを使ったお料理であったりとかね、おもてなしができる体制を整えておくと思えるのでね。『あ、こんな福島もあったんだ』って、分かっていただけるかな、なんて思っています」と話した。

<前回は様々な企画・商品が登場>
2015年のキャンペーンでは、スイーツが味わえる観光列車「フルーティアふくしま」の運行や、パンフレットの作成など県内の観光ルートを整備し商品化。そして、エリア内の列車の乗り降りが自由にできるJR切符の割引も行われた。さらに、郡山駅では新幹線の発車メロディーがGRe4NBOYZの「キセキ」になったのもキャンペーンの一環だった。
今回はどんな企画が待っているのか。福島県内の観光地は、このキャンペーンを新たな宿泊客の獲得につなげようと期待している。

<コロナでの落ち込み 回復傾向に>
福島県石川町の母畑温泉「八幡屋」は、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込んだ宿泊客は現在回復傾向にあるが、支配人の酒井稔雄さんは「現在はコロナ禍前の半分ぐらいの人数で、個別で動く団体の方が多いと感じている」と話し、感染拡大前と比べると、まだ8割程にとどまっているという。

<前回のキャンペーンに手応え>
そのなかで期待を寄せるのが、2026年に予定されているデスティネーションキャンペーンだ。前回の2015年は、関東圏からの宿泊客が新規で2割ほど増える効果があったという。
支配人の酒井さんは「水郡線の利用が多くないという状況の中で、デスティネーションキャンペーンの利用で、水郡線の利用が多くあったと記憶している。町の観光との相乗効果があったと思う」と話す。

<魅力を知ってもらえる機会に>
そのため、次回のキャンペーンでも新たな個人客や団体客に、母畑温泉の魅力が伝わるきっかけになればと考えている。
「個人客から団体へつながったり、逆に団体で来て個人でまた来ていただけたりとか、その動きもありますので、キャンペーンで色んな地域の方々に認知していただくという事は、様々な場面でプラスになってくる」と酒井さんは話した。

<コロナ禍前を超える観光客数を>
キャンペーンでは、コロナ禍前を超える観光客数を目指している。
また、デスティネーションキャンペーンは3年間の観光キャンペーン。2025年4月から6月までプレDCがスタートする。

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