ブランド力強化と担い手確保の取り組みが評価された。福島県昭和村でかすみ草を生産する団体が、優れた業績を称える農林水産祭の最高賞に選ばれ、11月23日表彰式に臨む。
カスミソウ農家の立川幸一さん。会長をつとめるJA会津よつば昭和かすみ草部会が、栄誉ある農林水産祭の園芸部門で最高賞の天皇杯を受賞した。
JA会津よつばかすみ草部会・立川幸一会長は「これまで一生懸命やってきたことが国からも認められたということで嬉しく思っています。これからはグローバル化で、海外にも進出していきたいなと思います」と話す。
奥会津地方特産のカスミソウ。涼しい気候をいかした栽培で、夏場の生産量は日本一を誇る。
今回評価されたのは、ブランド力の強化にむけた取り組みだ。豪雪地帯の特徴をいかし、雪室と呼ばれる貯蔵施設を整備し、夏でも鮮度を保って市場に出荷、安定した品質と生産を確保する体制を築いている。
その信頼の高さから、2024年の販売額は過去最高の7億円を突破。新規就農者への手厚い支援や指導により、生産者はこの10年で40人以上増えるなど、新たな雇用を生む産業として、移住者の定着に貢献していることも評価された。
かすみ草部会の立川会長は「大変な賞をいただいたので品質重視ですね、その辺には徹底していきたい。また新しい人が入ってくると、ばらつきが出たりしないように厳しくやっていきたいですね」と話した。
目指すのは100年先も継続できる産地。天皇杯の表彰式は23日東京で行われる。
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