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3月19日、日銀の植田総裁は「マイナス金利政策の解除」を決定した。この時に「判断の大きな材料」に挙げたのが、今年の春闘の結果で、連合の第一回の集計では5.28%の賃上げ、33年ぶりの高水準というものだった。福島県内でも賃上げの動きだ。
ホワイトボードに並ぶ「満額」の文字。連合によると、2024年の春闘では大企業を中心に賃上げが拡大。1回目の集計の賃上げ率は5.28%と33年ぶりの高い水準となった。
県内の状況はどうなのか、話を聞いてみると…60代女性(保育士)は「そんなに希望を出しても上がりはしないかも…ちょっと諦めております」と話す。40代男性(小売業)は「たぶん、変わらないです景気悪いので」30代男性(建築業)は「物も値上がっている中で僕らの給料ってこれくらいしか上がらないんだって気持ちはありますね」40代女性(ゼネコン)は「そんなには世間で言っている程の額は上がらないと思う」と話した。
福島県の内外で248店舗を展開する「ヨークベニマル」。
2024年の春闘では、正社員など約2万人の賃上げを決定した。パート従業員の時給については満額回答、そして過去最大となる平均70円の賃上げを決定。郡山市の「大槻店」で20年前のオープン当時から働くパート従業員の後藤君子さんにとっても嬉しい決定だ。後藤さんは「物価が高いなかで、去年よりも時給を大きく上げていただいたということは、とてもうれしかったです。もっと頑張ろう!と思います」と話した。
正社員は定期昇給とベースアップを合わせると、過去最大規模となる1万5千円余りの賃上げ。3人の子どもがいる鈴木達也さんは生活の支えになるとともにモチベーションも上がると喜ぶ。ヨークベニマル正社員の鈴木さんは「一番上(の子ども)が今年中学3年生になって、どんどんお金かかるようになってきたんで。本当に今回の賃上げは助かりました」という。
経営側にとっては、ここ2年間で電気代が1.5倍になるなど厳しい状況が続くが、会社の未来を考えると「人への投資は欠かせない」と考えている。
ヨークベニマル人事教育室の島崎純平副室長は「原材料の高騰であったりとか、エネルギー単価の高騰、そのなかで、企業がこれからも成長していくために、やはり働いている皆さんがよりモチベーション高く1人1人の力を発揮していただくことが大事だと思っております」と話す。
福島県内の企業で春闘が本格化するのはこれから。
生活を圧迫する物価高騰に賃金の上昇は追い付けるか、今後の景気も左右しかねない今年の春闘だ。
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