20年ぶりに発行された新紙幣は、1万円札には渋沢栄一、5000円札には津田梅子、1000円札には北里柴三郎の肖像がデザインされています。
3Dホログラムなど最新の偽造防止技術のほか、誰にでも分かりやすいよう数字を大きく表示するなどの工夫が施されています。
県内でも一部の金融機関で3日から取り扱いが始まりました。
増子智絵美記者
「こちらがきょう発行された新しいお札です。岩手銀行の本店ではこのお札を両替しようと、多くの人が窓口で手続きを行っています」
盛岡市の岩手銀行本店では午後1時半から両替を開始しました。
整理券の順番で来店者が手続きを行い、開始から1時間ほどで約80人が新紙幣を手にしました。
両替した人
「(数字を)大きくすることで、外国からの人も1万円だと見分けがつく」
「これだったら、私は老眼鏡だけど絶対間違わないですね」
「渋沢さんは経済の関係で私も勉強してきたので、本当に記念の日に来れて良かったです」
岩手銀行では5日以降、支店での取り扱いを順次始める予定です。
岩手銀行本店営業部 岩舘勝博業務課長
「想定以上の方に来ていただいた。より良い対応をさせていただき、銀行としても地域の役に立ちたい」
一方、大船渡市三陸町にある北里大学の研究施設では、大学の生みの親・北里柴三郎が1000円札の肖像となったことを受け、職員が特別な思いで7月3日を迎えていました。
北里大学 三陸臨海教育研究センター 清水恵子助手
「実際に面識があった方ではないが偉大な業績を残した先生なので、そのもとで働いているということでも(新紙幣は)すごく楽しみ」
北里大学 三陸臨海教育研究センター 古水州事務員
「本当に採用されるか最初は疑問だった。1枚目はしばらく観賞用に持っていようかなと思う。これをきっかけに岩手にも北里大学の施設があることを知ってもらいたい」
盛岡市八幡町の青果店では新紙幣発行のお祝いにと、こんな企画を用意していました。
やおやささき店主 佐々木雄一さん
「いい桃が入ったので。(新紙幣)最初の方に桃をプレゼント」
3種類のお札を最初に使った買い物客に桃を1パックプレゼントするほか、それ以降の先着30人にもジャガイモを1袋ずつサービスすることにしました。
取材した時間帯に新紙幣の利用者はいませんでしたが、店ではなくなるまで続ける予定です。
またこの店ではセルフレジなどがないため、設備の更新は必要なかったということです。
やおやささき店主 佐々木雄一さん
「うちは現金だけなので、精算機を用意しなくて済んで助かった」
新紙幣を巡っては各機関で対応に追われていますが、県内の交通機関のうち鉄道ではJR・IGR・三陸鉄道いずれもすでに全ての券売機を新紙幣対応機種に変更しています。
一方、岩手県交通のバスは車両全体の8割にあたる260台について両替機を対応機種に変更しています。
その他の車両では運転手が古い紙幣と交換するといった対応を取っているということです。
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