宮城県名取市閖上にある津波復興祈念資料館「閖上の記憶」です。こちらでは、毎年３月１１日に「亡くなった方々へのお手紙」として、メッセージを書きこんだハト風船を飛ばしています。

今年もそのハト風船が閖上の空へ放たれました。ハト風船というのは、全国各地からメッセージが届けられ、今年も「みんなのことを忘れない」「ともに前へ」という言葉が綴られていました。

３月１１日に空に届けられた風船の数は、偶然にも３１１個でした。風が強かったものの、青空が広がる中、無事空へ届けられました。

閖上は東日本大震災の津波で甚大な被害を受け、およそ７５０人が亡くなりました。

この取り組みを主催している遺族会代表の丹野祐子さんは、「震災１３年の時の重みを感じながらも、これからも『みんなを忘れない』その思いが変わることはない」と話していました。