こちらは警察庁が把握した刑法犯の認知件数の推移です。２００２年から減少が続いていたのですが、去年は２０年ぶりに増加に転じました。警察庁はその一因についてコロナ禍の行動制限が緩和された影響を挙げています。また、いわゆる“体感治安”についてのアンケートで「ここ１０年で治安は良くなったか」という質問に対し、７割近くの人が悪化したと答えました。市民の不安が増す中、凶悪事件の現場などにいち早く駆け付け、事件の早期解決を目指す宮城県警の機動捜査隊に密着しました。

車両無線
「機捜１１から宮城本部。岩切から臨場します。どうぞ」

車で事件現場に急行する警察官。宮城県警機動捜査隊の刑事です。

「２１時１１分。現行犯逮捕です」

初動捜査の“要”といわれる刑事たち。その知られざる１日に密着しました。宮城県利府町にある、「県警機動センター」。

「これより車両点検を開始する。回れ、右」

この場所を拠点に、機動捜査隊の刑事たちは２人１組で宮城県内をパトロールし、事件の発生に備えます。隊には、およそ４０人が所属。２４時間の交代勤務で、各地の警察署と連携して捜査にあたっています。

県警機動捜査隊 三宅直希 …