５年前、仙台市泉区で母親と女子児童がいじめを苦に心中したとみられる事件で、遺族が再調査を求める署名を提出しました。仙台市の郡市長は６月２７日、再調査を行わない考えを示しました。

仙台市 郡 市長
「私としては再調査の必要はないと、この間、申し上げてきたところで、署名してくれた方々の思いは改めて教育委員会の施策を含め、いじめ防止の対策を着実に、確実に進めることが何よりも重要だ」

郡市長は２７日の定例会見で改めて、再調査をしない考えを示しました。この問題は、２０１８年、泉区で母親が娘のいじめ被害を苦に無理心中したとされるもので、市教委から調査を求められた第三者委員会は、いじめ防止対策推進法に基づく、「いじめ重大事態」として取り扱うべきだったと結論づけていました。

第三者委員会の答申について遺族は「いじめと心中の因果関係が明らかになっていない」として再調査を求めました。仙台市は再調査しない方針を明らかにしていますが、２６日、遺族側は再調査を求める１万２０００人を超える署名を提出しています。

遺族
「議論は尽くされていないと思う。実際に再調査してもらって、私が思うような結果にたとえなら…