私たち消費者にとって、「値上がり」は避けたいところですが、企業側にとっても、値上がりするかを判断するのは難しい問題のようです。物価高騰などが経営の現場に大きな影響を及ぼす中、太白区でそば屋とパン屋を展開する企業に現状を聞きました。

パラマウント 粕川利史 社長
「特にこの１年、食材の仕入れ価格は、値上げの話は全般的に頂いている」

太白区でそば屋とパン屋を営む企業の粕川利史社長。「価格の設定」について、この１年、新型コロナやウクライナ情勢などから、そばとパンどちらも複数回、値上げに踏み切りました。

パラマウント 粕川利史 社長
「小麦粉に関しては、今も値上げの話は続いているのが現状。どうしても利益を確保することが難しい場合に価格の改定というのを、お客さまにご案内させていただいている」

その一方で、値上げ以外にできることを徹底しているといいます。そのひとつに、自社の商品を分析し、利益率の高い商品に目がいくよう、メニュー表や陳列の方法にも工夫を。また、卸売業者との商品ごとの値上げ・値下げ交渉のほか、廃棄ロス削減などにも取り組み、去年からは冷凍したパンの卸売りも開始。県内のみならず東京の…