【仙台から消えた町・追廻2】尽きぬ愛着 追廻を離れた人々  (23/04/26 18:00)

https://www.youtube.com/watch?v=BZCWcJw4DhI

4月25日から3日間のシリーズでお伝えしている、追廻地区の特集、「仙台から消えた町」。2日目の26日は、追廻を離れた人々の今です。愛着のある土地を離れても消えることのない思いがあります。

小学2年生のときから追廻地区で過ごした高谷正子さん(84歳)。

高谷正子さん
「すっかりあれだね」

青葉山から見渡せる、この場所で半世紀以上の時を過ごしました。

高谷正子さん
「やっぱり見に来たら、私の家どの辺だっけって必ず探すからね。でももう分からないね」

確かに存在したひとつの町。いまは、その痕跡すらありません。高谷さんが暮らす、宮城野区の市営新田住宅。ここは、2011年、仙台市が追廻地区で暮らした住民の集団移転先として整備した場所です。

高谷正子さん
「追廻は玄関開けると誰でもこんにちはって入ってくる感じだったでしょ、だけど、こっちに来て一歩も出てこない人もいるからね。こっちに来てから40軒あるうちの半分くらいは出てこない人いるからね」

当初、市営住宅には、追廻地区から35世帯が移転、入居したものの、この12年で7世帯、減少しました。「鍵をかける家の方が珍しい」「調味料の貸し借り…

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