【語り継ぐ戦争の記憶】9歳で体験した仙台空襲 脳裏に焼き付いた光景を1枚の絵に (24/07/10 19:23)

79年前の7月10日、9歳の時に仙台空襲に遭った人が当時の記憶をもとに1枚の絵を描きました。描いたのは焼夷弾から逃げている時に目にした、今でも脳裏に焼き付いている光景です。

青葉区の戦災復興記念館で開かれている戦災復興展に、1枚の絵が展示されています。
黒く塗りつぶされた大きな爆撃機が、照明弾で昼間のように照らされた仙台の街に無数の焼夷弾を落としています。

佐々木健二郎さん
「ここら辺、バーっと明るくなるんだよね。落とすところ。風で(焼夷弾が)流れていくんですよ」

描いたのは、青葉区に住む画家の佐々木健二郎さん(88)。9歳の時に仙台空襲に遭いました。79年前の7月10日未明、佐々木さんは現在の国分町近くにあった自宅で寝ていたところ、爆撃と空襲警報の音で目を覚ましました。

佐々木健二郎さん
「起こされてうちの庭に作った防空壕に入った。焼夷弾がバラバラその辺に落ちだしてとにかく逃げろって(父が防空壕から)引っ張り出した。とにかく評定河原の方に逃げろーって」

家族で庭の防空壕に一旦入ったものの、このままでは窒息してしまうと危険を感じた父親の判断で、防空壕を出て2人の姉に手を引か…

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