4月9日、本格的な利用が始まった放射光施設、ナノテラス。食の分野でも活躍が期待されています。
角田市にある、アイリスオーヤマの「角田インダストリアルテクノパーク」。研究開発部門や製造物流工場が集約された複合施設です。ナノテラスのコアリションメンバーに名を連ねるアイリスオーヤマは現在、パックご飯や炊飯器をはじめとした「コメ事業」を拡大しています。研究によりさらなる進化への期待を寄せているのが、この「パックご飯」です。
アイリスオーヤマ 藤村洋さん
「ナノテラスのX線で、おいしさを可視化しようと考えておりまして、ご飯をよりおいしく消費者に届けられるように放射光を使って研究できたらと考えています」
ナノテラスは太陽光の10億倍明るい放射光を生み出すことで、原子や分子の大きさ、ナノレベルの観察を可能にする施設です。このような放射光施設は「巨大な顕微鏡」とも言われています。こちらは国内の別の施設で撮影されたサクランボの映像。放射光を当てることで中が透けて、栄養の通り道をくっきりと見ることができます。物質の機能が見えることで、医療や薬品・材料の開発など、さまざまな分野の研究が加速することが期…
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