太白区長町のフラワー通り。駄菓子屋の「ハトヤ」です。6日が最後の営業日。店を一人で切り盛りするのが斉藤ノブ子さん(79歳)。みんなから“ハトヤのおばちゃん”と呼ばれています。
斉藤ノブ子さん
「56年、最後の一日となりました。早いような…いろいろ複雑な思い」
店内にはどれも、馴染みある駄菓子ばかり。6日も、多くの子供たちが訪れていました。
小学生の男の子
「うまい棒とこれと、これと…」
ハトヤは元々、玩具店として1968年に開業しましたが、その後、テレビゲームの台頭などで、2004年駄菓子屋にリニューアル。時代を超えて子供たちの憩いの場となっていました。
斉藤ノブ子さん
「この辺の色紙は、みんなうちにきている子供たちが、私のために書いてくれたものなんです。あとこれも、みんな色紙あそこに置いておくとみんな書いてくれて…」
今年、斉藤さんが体力面を理由に閉店を公表して以降、子供だけでなく、かつてここに通った大人たちも多く訪れています。
小学生の男の子
「ここはなんか近くにあって良い店。駄菓子屋が近くにあって、いつも笑ってるおばちゃん」
斉藤ノブ子さん
「どうもありがとうね、また来てねって、またって出ちゃったよ笑。じゃあタッチしていこう、はい、ありがとうございました。どうも~きょうが最後だよ」
ハトヤのおばちゃんに会いたくて‥。6日は、営業開始から客足が途絶えることはありませんでした。
男性
「お疲れ様でした。56年長きにわたり子供たちのために」
斉藤ノブ子さん
「ありがとうございます」
斉藤ノブ子さん
「ハトヤ閉まるの悲しいの?どうしよう‥ありがとね。お父さんがよく来てくれてたから。ありがとう、泣かないで。おばちゃん笑顔で送って」
モットーは笑顔と元気なあいさつ。斎藤さんは最後の日もそう決めていましたが‥思いがあふれます。店に立ち続けて56年。
斉藤ノブ子さん
「56年頑張ってこれたのも、お客さんが来てくれたからと改めて感謝の気持ち。おばちゃんの顔を思い出して、あんな時こんな時あったと、学校でも職場でも語り合ってほしい」
ついにその時が‥。
そして…
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