渋滞の解消と公共交通の充実を目指す宮城県富谷市が、仙台市地下鉄と結ぶ「都市型ロープウエー」の導入に向けて、4月に調査を始めることを明らかにしました。泉中央駅から富谷市明石台地区を結ぶ計画です。
神奈川県横浜市。2021年に開業した「都市型ロープウエー」です。スキー場などで使われることが多いロープウエーですが、近年は都市部の交通手段として注目されています。こうした光景が、富谷市でも見られるかもしれません。
富谷市 若生裕俊市長
「これからの公共交通を担える大きな可能性を持っているなというのを実感したものですから」
富谷市の若生市長は、4月から詳しい費用などを調査し、2030年度以降に開通を目指したい考えを示しました。
計画では福島県南相馬市の企業が開発を進める自走式ゴンドラを導入。定員は12人、最高時速は36キロで、1時間に最大3600人を乗せることができるということです。
費用は地下鉄を延伸する場合と比べて、10分の1の費用で済む見通しです。
富谷市 若生裕俊市長
「とにかく市民の皆さんが泉中央からの公共交通というのを強く望まれておりますので、市民の一番の負託に応える責任を果たしていきたい」
区間は地下鉄・泉中央駅から富谷市明石台地区。そこから成田地区や大清水地区へ延伸することも想定しているそうです。
「寝耳に水」だと言う仙台市は…。
仙台市 郡市長
「公道の上を通るものとして整備するにしても、支柱はどういうふうにするのかしらとか、いろいろな所の調整が難しくなってくるのではないかしら」
1月初めには、南相馬市の企業を若生市長が視察していて、6月には南相馬市で実証実験が行われるということです。
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