いつもと変わらない3月11日…亡き妻とのラーメンを 娘と二人三脚で”つなぐ”【震災13年】 (24/03/11 19:20)

宮城県石巻市の須江地区でラーメン店を営む大坂善万さん、73歳。3月11日も朝から妻と作り上げた自慢のスープを仕込んでいました。

大坂善万さん:
「3月11日を迎える度にいつも思うんだけど、また来たねまた来たねって」

大坂さんの妻・かよ子さんはあの日、2人で営んでいた石巻市湊地区の定食屋で津波に飲まれ、帰らぬ人となりました。

大坂善万さん:
「(先週店が)休みの日にお墓参りに行ってきて、少し3分くらい座っていました、しゃがんでいました。墓の前でね」

「当時は何も手につかなかった」そう話す大坂さんが前に進むきっかけとなったのがかよ子さんと作り上げたラーメン。6年前、定食屋の常連客の声を受け、店を再開させました。

大坂善万さん:
「(お墓では)お母さん今何やっている?みたいな。お母さんのことだから、そんなこと考えなくて良いから、一生懸命仕事頑張ってけらいって言っているんだと思う」

今では長女の志保さんも厨房に立ち、かよ子さんの役目だった味見を担当しています。

長女・志保さん:
「(母も)喜んでいると思いますね。あんまり今まで父と話をしてこなかったので、こういうふうにお母さんが…

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