仙台市を除く県内全域できょう（９月２０日）からタクシーの運賃が値上げとなりました。燃料代などの高騰に歯止めがかからない中、タクシー事業者は値上げに踏み切らざるをえない現状への理解を求めています。

「はい、観光タクシーです」

宮城県大崎市の古川観光タクシー。利用者のうち７割が地元の常連客が占め、半世紀以上にわたり“観光さん”の愛称で親しまれています。

古川観光タクシー 水野英治 社長
「ここは駅と駅の間が１０キロ２０キロ。それも２時間に１本とかね。バスに関しては１日に２本とか往復。じゃあどうするのって、田舎の人は歩くよりもタクシーしかないと。最後の足です、我々は」

公共交通機関の一翼を担うタクシー。その運賃がきょうから値上げとなりました。県内のタクシー運賃は、「仙台市内」と「仙台市以外の県内全域」の２つのエリアごとに決められていて、「仙台市内」については今年５月から値上げされています。

仙台市を除く県内全域はきょうから値上げとなり、東北運輸局によりますと、普通車で１．２キロメートルまで「６８０円」だった初乗り運賃が「７５０円」に。加算運賃も、「２９４メートルごとに９０円」から、「…